黄色い悪夢は僕の脳内で繰り返し再生される。
青白く腐食するこの星の仕組みを、僕はまだ理解できない。

「流れ星をみたことはあるかい?」
「ありますよ。はかせは?」
「多分、君よりはたくさん」

流れ星には彗星や箒星などの沢山の名前がついているが、僕にはあれが涙にしか見えない。
いずれ箒星は世界を殺すだろうし、氷山もまだ溶けきっていない。
多分世界は不完全で、胎盤になりきれなかった擬似宇宙なのだろう。

(羊の夢を見たことがある。)
(それはあまり気持ちのいいものではなく、多分、それは、悪夢と呼ばれるものだった。)
(僕は熱病に浮かされたまま青い世界を求める。 )

僕はもうここまできたのです。
神様、あなたは、
あなたは、僕の願いをかなえてはくれないのですか?