王様は青い瞳をしていた。
指を鳴らせば華が舞い、咽喉を鳴らせば神が跪いた。
世界を塗り潰しながら、決して立ち止まらず、振り返らず、悠然と歩み続けるのだ。

(全てが滲んだ世界の中の青い光。)
(網膜に焼き付いて離れないその壮烈。)
(ああ、あなたを殺して食して愛して仕舞いたい。)