牙を抜いて切っ先を横たえたその足元に跪いて
眠るようにわたしは死んでいきたいと願うのです

雨があがった後のあの空気が好きなのです
重くて温くて吐き気がするほど汚い粒子が肺を犯すように
わたしはゆっくりと息を吸い込むのです

「終わりを願う歌は聴こえたかい?」

青い目の詩人が笑いました
たったそれだけでわたしは空を飛べると錯覚してしまうのです