世界はたまに色を失う。
地獄の業火の中で初めて自分の呼吸に気付き、そのときにふと世界の色を、
美しくも白痴な世界は踏みつけられながらも確かに存在していることを思い出させられるのだ。

(わたしは死ぬことは恐くないのです)
(何かに執着して失うことを恐れることが怖いのです)
(醜くなるとわたしは生きていけないのです)
(わたしは神様であり悪夢であるのだから)