世界は最初から等しかった。
白だとか黒だとか、結局混ざってしまえば大差はないのに、傲慢な誰かは言ったのだ。
「世界を白く塗り潰せ」と。

優しすぎる救世主は全ての幸福を願った。

いつしか誰かがそれを楽園と呼ぶようになった。