機械仕掛けの神様が言いました。
私はそろそろ壊れるべきだ、と。

ねじ巻きが言いました。
駄目です。そんなことは許しません。
貴方がいなくなったら人は何を信じ何に縋り何を憎めばよいのですか、と。

神様は言いました。
じゃあ私は何を信じ何に祈り何に縋り何を憎めばよいのだ。

ねじ巻きは言いました。
貴方は何も信じず何にも縋らず何も憎まず全てを愛せばよいのです。